伊東を掘りおこそう!

伊東の宝物

時層から宝物を掘り出そう

宝物は作ろうと思って作れるものではないし、欲しいと思っても手に入るものではありません。時間をかけてじっくりと、そして、本当に多くの人たちの思いが重なって宝物になるのです。なぜ、宝物になっていったか、経過を知ることは、その価値を理解して、価値に自信を持つことにつながります。

江戸時代に伊東という地名はありませんでした。宇佐美村,湯川村,松原村,和田村,竹之内村,新井村,岡村,鎌田村,川奈村,吉田村,荻村,十足村,富戸村,八幡野村,池村,赤沢村という16の村がそこにありました。

廃藩置県が行われた1871年(明治4)まで韮山県とされ、その後、足柄県となったのち1876年(明治9)に静岡県となりました。このとき、現在の伊東市は伊東、小室、対島、宇佐美の4つの村となり、のち、1906年(明治39)に伊東村は町になりました。さらにのちに伊東町と小室村が合併、その後に宇佐美村と対島村も合併し、これらが1955年(昭和30)に1つとなって現在の伊東市となったのです。

16の村が存在していた時は、伊東市はこの世にありませんでした。この16の村が伊東市になるまでには、とても長い時間がかかっています。そこには、いくつもの面白い物語が存在し、それらの物語は、時層の中に埋まっています。

しかし、時折、今のまちに時層の中から物語が顔をのぞかせることがあります。それが、まちの宝物なのです。それを理解するために、時層をたどり、振り返ってみようかと思います。

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