ブログ 1月10日は伊東の日 2023.01.10 Tweet Share Pin it 1月10日は「伊東の日」こんな日にブログを書く順番が回ってくることに運命的なものを感じますが、伊東市で市議会議員をしていて、このブランド研究会のオブザーバーをしている青木よしひろといいます。18才で進学のために都会にでて、24年ぐらい都会で働き、42歳の時に伊東に戻ってきた身としては、都会は都会で良さがあるのを知っていますし、地元は地元で良さがあるのを知っているつもりです。 伊東のブランドを考えた場合、ある程度の規模の町になると、同じブランドの洋服が入っているビルが建ち並び、街が「平均化」している昨今、伊東はわざわざ都会風になることもないし、(住んでる人は都会風になってもらいたいだろうけれど、、、)最後は「伊東らしさ」がブランドになっていくと思います。とはいえ、ブランドというのは「その名前を聞いた時に、消費者が頭の中に思い浮かべるイメージと合っている」ことが前提にあると思います。都会と伊東の両方を見ている身としては、伊東のブランドというのは「温泉」・「海鮮」・「自然」かなと考えています。この三つは消費者の頭の中にすぐに出てくると思います。実際、今、伊東市が取っているアンケートでも似たような結果がでています。そういった視点から3つの方向で書いてみようと思います。 まずは温泉 お宿の豪華絢爛の温泉も楽しいですが、ちょっとマニアックな温泉の楽しみ方を紹介すると、伊東市は銭湯が温泉です。50年以上経っている建物とかもあるので、お世辞にも新しいとは言えませんが、掃除はちゃんと行き届いているし、何よりも昔からある温泉は体に効きます。自分も伊東に帰ってきてから頻繁にこれらの温泉に通っています。家のお風呂より格段に体が温まるし、体の疲れが抜けると思っています。さらに、お風呂はコミュニケーションの場でもあります。いつも誰かと誰かが話しています。地元を感じるのに最適な場所です。伊東の方言で、分かり易いところは「らー」言葉ですね。「いくら?」(行くでしょ?)「そうだら」(そうでしょう?)あと、一昔前の若者の「ってゆーかー」ぐらい簡単に「ばっか、おめー(お前)」という接続詞?を使います。若者と一緒で前の話は関係無い場合が多いです(笑)その人との距離が近ければ近いほど、こういう表現になります。伊東は海の町で漁師が多かったからか、都会の人からみると、すごい口が悪いと感じると思います。でも、それが地元なんです。信じられないでしょうが、その言葉も愛情が含まれています(笑)そんな地元を感じてみてください。普段の旅行では感じられないことが感じられると思います。 次に海鮮、やっぱり魚は格段においしいです。 正直にいうと伊東では築地や、他の漁場から魚を落としているお店もあります。例えば注意深い方は気づいているとは思いますが、当たり前ですがサーモン、イクラは伊東では捕れません。それは北海道か東北です。もちろん、不漁で魚がないときに、せっかく来た人をがっかりさせたくないという気持からの場合もあるし、最近の人は脂分の多い魚を好む傾向にあるので、味覚に合わせてとか、地魚だけだと色合いが地味になりがちで、旅行に来ているんだから華やかさが必要だし、、という場合もあります。なので、一概に全部が悪いというわけではありません。でも、やっぱり伊東に来たら伊東のもの「地魚」を食べてもらいたいです。「地魚」とは近くの海、地元の港で上がったお魚のことです。新鮮さがまるで違います。伊東の港で水揚げして数時間で口に入る距離です。今はかなり物流が良くなりましたが、それでも空輸か活魚での輸送でもしない限り、豊洲まで1日、そこでセリにかかってお店にでるまでに36時間程度かかるのではないでしょうか?寝かせたほうがいい魚はそれがいい方向に転ぶ場合もありますが、足の速い魚はやっぱり地元が一番だと思います。サワラ、ブリ、カマス、アジ、サバ、イカ、イワシ、カジキ、ノドグロだってあがります。伊東は魚種も豊富で季節ごとに、いろいろなお魚に出会えます。ぜひ、「地魚」をキーワードにお店を探してみてくださいね!「地魚」を食べる場合、スーパーと比べると敷居が高い感じがするかもしれませんが、ぜひ、気軽に地元のお魚屋さんを尋ねてくださいね。お刺身を2人前で2000円位で盛り付けてみたいなことを伝えると、ちゃんと盛り合わせてくれます。これを持って踊り子号に乗り込み、宴会しながら帰るというのもたのしいですよ(笑)ウソみたいな本当の話ですが、伊東の人間は、特に50才overは「スーパーで魚なんて買えないよなあ、魚屋じゃないと」という話しを本気でします。20数年ぶりに地元に戻ってきて、この会話を聞いたとき一瞬ビックリしました。もちろん最近は流通もいいし、ちょっと遠くから運ばれた魚だって充分なんですけど、昔はそうでもなかったので、その時のイメージもが残っているというのもあるでしょうが、やっぱり海から上げられて数時間の魚を食べ付けた人間達は、鮮度には厳しいです。ただ個人的にはマグロに関しては都会のほうが美味しいかなと思います。伊東で取れるマグロは「メジ」といって子供の本マグロが多く、それはそれでさっぱりとしていておいしいんですが、大きな本マグロの赤身の味の深さは、やっぱりいいものが集まる都会のほうが美味しいと思います。 最後は自然 自然に関して言うと、単純には空気が綺麗。水も伊東市は七割以上湧き水が水源になっているので、大地に磨かれていておいしい。そしてこれが都会から帰ってきて一番感じたことですが、夜が暗くて静か(笑)暗くて静かだと自然と眠くなりますね(笑)伊東という場所は自分としては「エネルギーが入って元気になる!」っていうより、「体や心に溜まったなにか悪い物を放出して元気になっていく」場所だと思っています。都会で働いてきた頃、伊東に帰ってくると、リラックスというのとはちょっと違う。憑きものが落ちるというか、参っていた神経が回復する、心がデトックスされるような感じを受けていました。海や山の景色なのか、酸素の濃さなのか、静かだからなのか、、なぜだかは解りませんが、都会に帰る頃にはスッキリとしていました。これは伊東に来て感じてもらうしか無いですね。(笑)不夜城の都会も好きでした。夜遅くまで友達と飲んだり、ポールマッカートニーなど有名アーティストを仕事終わりに見に行けて、そしてライブ後に余韻を楽しめたのは都会にいたからこそだし、(伊東からいくと移動があるので、一日分の予定を空けなければいけないし、かつ、日帰りだとライブがおわったら速攻で電車にのらないといけない)町を歩くと季節ごとにかわるショーウィンドウ。レストランなども新らしいものが日々常にでてくる。でも、こちらの伊東の生活もいい。それぞれの町の役割があるのだと思います。伊東が必要なときは、いつでもお越し下さい。「温泉」・「海鮮」・「自然」で皆様をお迎えします。 書いた人伊東市ブランド研究会 オブザーバー 伊東市議会議員 青木よしひろ Tweet Share Pin it 伊東の四季 前の記事 旅人目線 次の記事