ブログ 小生に取っては、まさにそれです 2022.11.10 Tweet Share Pin it 伊東との地縁 埼玉県出身の私が初めて伊東の地に足を踏み入れたのは大学1年生の頃、先輩に誘われての小旅行でした。イベント参加が目的だったので、景勝地を巡ることも温泉に入ることもなかったせいか特段感動もなく、「静岡県東部にある、自然豊かな場所」くらいの淡白な記憶しか残りませんでした。 伊東暮らしがはじまる転機となったのは2011年東北震災直後のこと。あるキッカケで2度目に伊東を訪れたとき「なんだろう、この無性に懐かしい気持ちは」という、形容し難い喜びと深い安らぎに包まれるという体験が起きたのです。いま振り返ると、その頃私の心は渇いたスポンジのように乾涸び、自然豊かな環境に飢えていたのかもしれません。 木下杢太郎 随筆「伊豆伊東」より 伊東市出身の医学者にして、詩、文学、美術など広い分野で優れた功績を残した木下杢太郎は随筆「伊豆伊東」の中で「伊東は小生の生れた所で、もし大地に乳房というものがあるとしたら、小生に取ってはまさにそれです。」と書き記していますが、境遇の差こそあれ、当時の私が受けた喜びと安らぎの心情が見事に重なりました。その後、2015年から晴れて伊東市民になり、現在に至ります。 伊東の著名人:1 木下杢太郎 場の気配 先住民族の世界観では母なる大地のことを、場の気配(Spirit of Place)と呼ぶこともあるそうです。伊豆東部火山群という名の母の懐に抱かれ、活氣漲る場のスピリットに心満たされ、伊東に住まう人々・伊東に訪れる人々との出会いに恵まれ、私は第二の故郷でイトウジン として育てられました。 「イトウジン」として生きる https://itocity-tourism-brandbook.info/brandbook/「イトウジン」として生きる/ 人生の旅に疲れ草臥れたとき、憂き世の不和に慰めを必要とするとき、伊東の大地はいつでも誰でも分け隔てなく、優しく温かく迎え入れ、身も心も癒してくれます。もし、いつの日か、伊東という親元から離れる日が来ることになったとしても、私にとって伊東は、”まさにそれ”であり、たいせつな故郷、もう一つの実家であることに変わりはありません。以上、私がいかにマザコンなのかというカミングアウトになってしまいましたが、読んで頂きありがとうございました。 伊東の朝日浴 トップ画像は私の一番のおすすめ、伊東の城ヶ崎海岸から昇る朝日。伊東ブランドのロゴでもあります。伊東にお越しの際は、事前に日の出の時間をチェックの上、朝日浴をお愉しみ頂ければ幸いです。————–拙歌————–そらてらし暗闇消ゆる勝速日言祝ぎ榮ゆ御代の音連れブランドブックより ブランドロゴの紹介 書いた人:伊豆半島ジオガイド 逸見康成 Tweet Share Pin it 伊東の思い出を繋ぎなおす日々と未来への想い 前の記事 伊東はダイビング天国! 次の記事