伊東を掘りおこそう!

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伊東観光でなく、伊東感光であればいいと思う。

観光って何だろう??

観光・・・他国・他郷を訪れ,景色・風物・史跡などを見て歩くこと。
※「観」は念を入れてよく見る、明らかに見るという意味。

日本で観光という語が使用されたのは、1855年にオランダより徳川幕府に寄贈された木造蒸気船を、幕府が軍艦として「観光丸」と名付けたのが最初といわれている。
Tourism=観光となったのは1923年~1924年頃。
日常的に使用されるようになったのは、昭和初期といわれている。

冒頭、堅苦しい文章にて、失礼いたしました。

そもそも観光とは何だろうか?そんなことを考え、シンプルにまだ観光という概念・言葉は、100歳程度なんだと、自分自身感じ、紹介させて頂きました。

伊東に引き寄せられる魅力

私には「観光」と歳の近い、96歳の祖母がいます。
そんな祖母は、伊東市は宇佐美に住んでおり、私にとって伊東は、祖母に会いに来る場所でした。
祖母は100歳の姉の心配をして、東京まで足を運びます。
88歳のお友達のために、何キロも歩いてキャベツを届けています。
ダンス・卓球などなどの習い事をしています。
なかなかハイスペックばぁちゃんだと思います。私の誇りです。

そんな祖母に父と母は東京に住まないかと促したこともありました。
しかし、祖母は「ここがいい」と宇佐美の海が近い場所で暮らし続けております。
正直、当時、私には頑として動かぬ祖母の気持ちはわかりませんでした・・・

今、私は地域活性事業として、伊東で様々なイベントの運営、企画、移住などを微力ながら携わらせて頂いています。

大人になり、祖母と歩く伊東は昔見た時と世界が違っており、それがきっかけで伊東に関わることを決めました。

伊東にある色々

見る景色や、風景、自然の雄大さはもちろんですが、その場に行くからこそ気づける、雰囲気、レトロ感、海風の爽快感、人の心地よさがあると思います。
もちろん、他の地域にもあるものは多いでしょう。
ですが、私が伊東で、印象に深く残った瞬間・場所を上げさせてください。
(あくまで個人の意見です・・・)

135号線を東京方面から、車で来ると、まず見えるのは大室山。
宇佐美トンネルをくぐり、山道を下り、海岸線に出ると間もなく、海の雄大さに合わせ、現れるその山のフォルムはかなり独特。
一年に一度の山焼きを経て、その緑に覆われた姿は保たれるのです。

大室山のシルエットはなんとも愛おしく、海外から来た友人などは、日本で一番かわいい山だ。と言ってくれるほどです。
(私の友人だけでなく、実際外国の方のSNSでそのように上がっているときもあります。)

もちろん現地で登ることもしておりますが、何度見ても、135号線を走る際に映る、そのフォルムには感情揺さぶられる唯一無二の景観だと私は思っております。

そしてその大室山に対なる小室山。
小室山からの景色もきれいなのですが、なにより、その中腹にある恐竜公園。

ここには驚きました。

伊東の方には当たり前で、ありふれた光景なのかもしれません。
ですが、その公園にいる恐竜のサイズ。これにはかなり驚かされます。

人がまたがる程度の恐竜がちらほら・・・そんなイメージで行ってはいけません。

格闘中の恐竜から、化石と化したティラノサウルス、そしてなんといっても海側に立つブラキオサウルス。
まるで本物のようなサイズ感。初見時感じた、そのスケールは圧倒的でした。

そして、大室山から小室山へ向かう途中、なぎさ公園という公園があります。
こちらの公園には、重岡健治氏の作品があります。

芸術の何たるか、作品の優美さ、そういったことももちろんなのですが、こちらの公園にある、重岡氏の作品はなんと触っても、座っても良いのです。

芸術品に触れるなんて、とても海外的(一部の美術館においての話ですが)だと感じました。海外の美術館では、日本の美術館よりも自由度の高い場所が多く、芸術が身近です。

それがこの伊東にあり、海をバックにした景色の中、芸術に触れられるという世界観は、感性を磨くには素晴らしいと思い、強く感銘を受けた場所です。

更に、伊東の街中に足を延ばすと、そこに広がる、エモーショナルな世界観。

今と過去が混在しているようなその世界観は写真に撮りたくなる世界です。普通に通り過ぎてしまえばそれまでかもしれません。
ですが、少し、ゆっくり歩いてみてください。人それぞれの発見と、楽しさを見つけられるはずです。

伊東駅前からつながるいくつかの商店街。(湯の花通り・仲丸通り・キネマ通り・中央商店街)そして、少し道を外れると、宵町通り。浴衣をきてカランコロンとしたくなる、古き良きが漂う、レトロにまではいかない、少し過去が流れる今を楽しめます。

私は、それがまさに伊東だと感じており、この少し過去感をうまく伝えていけたらと、常々感じております。

伊東は食も宝庫です。

ですが、今回あえてお勧めしたく思うのは、商店街からは少し外れた場所にある、イタリアン「ILGOLFO」さん。

評判も高く、イタリアの家庭料理をメーンに提供されているお店です。
メニューはその日によって変わるものから、定番のものまで様々。
伊東の食材をイタリアンに調理したものもあり、地の食材も味わえます。

スタイルもイタリアの家庭料理店さながら。
店主がお客様に合わせた粋なトークを弾ませるのです。
いろんな意味で満足の高いお店だと思い、すっかり常連です。

伊東は魚が有名です。干物も有名です。そして美味しいです。

ですが、こういった、新しい味に調理された伊東の地の物も、伊東が誇る味になっていく事が出来れば、発信できる魅力は何倍にもなると感じます。

最後に、伊東の人は楽しいです。

商店街の方々の粋、地に根付いた飲食店で出会える笑顔、勇気を出して踏み込んだ飲み屋で出会う一体感。どこに感じるかはその方次第ですが・・・

私たちは、伊東駅前エリアを中心に、イベントなどを企画させて頂いております。

それは参加型が多く、中には少し、おっくうな企画もあるとかないとか・・・。
しかし、そのイベントに多くの方が参加してくださり、店舗様がご協力してくださいます。

その中でも、今年で4回目になりますが、ハロウィンのイベントを開催しております。
この企画は、大人も子供も、仮装で参加してくれており、毎年多くの方が参加くださいます。
ハロウィンはまだまだ、日本の首都圏外において、「新しいジャンル」のイベントです。
なのにも関わらず、参加してくれる、伊東の方々のハート、心から楽しんでくれるメンタリティ、まさに、これが伊東の良さでもあると思います。

まとめ

ご拝読ありがとうございました。
私の紹介は、とても月並みで、面白いものではなかったかもしれません。

ですが、伊東に来た方が、光るものを観る観光だけでなく、感性・感情・感覚が光るようなオリジナルの感光を見つけてもらえたらうれしいなと思います。

私の祖母は住む側の人間として、伊東に感光を見つけ、「ここにいたい」と言っているのだと、今は理解することができます。孫として心配は尽きませんが笑

※感光という言葉は実際存在する言葉です。ですがこちらで上げている「感光」は、勝手に作り上げた造語としてとらえて頂ければ幸いです。

書いた人:
特定非営利活動法人R-Ship 理事長 /(株)RS BRANDING DESIGN 代表取締役:梶山俊樹

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